香港の本屋さん


香港の本屋さん

旅行先で、本屋さんに入るのは楽しい。ことさら詳しいわけではないのだが、「香港の本屋さんってどーなってる?」という話があったので、知っている範囲で書いてみる。

1.阿麥書房
 香港の超小型ないい感じのカルチャーな本屋さん。以前も、私の香港の出没スポットとして紹介しました。品揃えはアート系強し。映画でも小説でもマンガでも、何かモノを生み出すパワーを感じます。銅鑼湾の時代広場の近くにあり。リビングカルチャーの震源地「住好D」の帰りとかに寄るとよいでしょう。 http://www.mackiestudy.com/

2.KUBRICK
 油麻地の映画館「百老彙電影中心」にある映画・芸術系に強いオシャレ系の本屋さんのキューブリック。カフェもあり。ネイザンロードを「何かないか?」犬のように歩き回った後、一休みするのにピッタリ。いまどきの中国語圏文化へのこだわりもあり。 http://www.kubrick.com.hk/

3.PageOne
 シンガポールと台湾にもある洋書系の書店のページワン。香港は漢字と欧文が混じったタイポグラフィの街。品揃えがいいので、香港にいるのを忘れて雑誌・書籍をあさるもよし。時代広場の中にもあり。オーストラリアのグラフィック・アート系雑誌なんてのもありました。 http://www.pageonegroup.com/hongkong.html

4.三聯書店
 商務印書館、中華書局と並ぶチェーン店だが、品揃えなどお勧めしたい。出版も手がける。中環や蘭桂坊のお店に是非。http://jointpublishing.com/msfw/msfw.asp

5.3boxes;[’十一行]
 本屋さんではなくて、アート&ブックカフェ。いかにも中環らしい急な坂道に突如としてある。香港中環嘉咸街35號地下。 http://www.3boxesbooks.com/

6.大運公司
 香港で書店といえば、二楼書店(階上書店)。代表して1つだけ。香港に遊ぶ趣味人の枯れたお店って感じのお店。神保町にもこんなお店が増えている。ちなみに、旺角にも階上書店は多いんですね。地上には、DVDショップやら服屋さんやケータイショップや食べ物屋さんがあるけど、書店は、いわば地上から離れたところに点在している。香港は、雑居ビルの中で若い人たちが平気でどんどん小さなお店をはじめるという文化があるんだけど、本屋さんにおいては似ているんだけど物理的な存在の仕方が違っている。二楼書店探索はちょっと楽しいかも。http://www.artbooks.hk//modules/myalbum/

そういえば、北京の書店については、このBlogでも書きました。といっても、北京の書店って、香港以上に詳しくないのだが。なにしろ、いかにもいい書店がたくさんありそう(https://medium.com/@satoshi.endo/%E5%8C%97%E4%BA%AC%E3%81%AE%E6%9B%B8%E5%BA%97%E3%82%92%E6%AD%A9%E3%81%8F-24b666bc80f7)。それと、台北の誠品書局についても書いたことがありました。最近、ちょっと数が増えすぎてこれを書いたときの雰囲気とはちょっと変わってしまっています(http://www.nttdata.com/jp/ja/diary/diary2003/09/20030929.html)。香港の本屋さん、とくに楽しく個性的な二楼書店をご存じの方はお教えいただきたい。

※香港の書店もいろいろ動きがあります(政治的な話も含めて)。思いっきりサブカルな書店の阿麥書房がなくなったのは個人的にはちょっと寂しい。台湾の誠品書店が香港に進出するというチラシが置いてあったのを見つけたのもこの書店でした(あまりにサイズが違うんですけど)。

※香港の 二樓書店については、先日もちょっと書きました(http://ascii.jp/elem/000/001/586/1586375/)。これがきっかけで、香港芸術中心の動漫基地でトークをすることになったんだけど。

Posted at 2007/06/13 03:01:02 by hortense